Audeze LCDi4 空気感を感じることのできる高級イヤホン

Audeze の iSINE 20の音がとても気に入ってしまい、もうイヤホンはこれで良いのではというくらい手放せないものになってしまった。その後、iSNE 20 の姉妹機 iSINE 10も購入した。iSINE 10は、iSINE 20の下位機種というわけではなく音の傾向が少し違う、どちらかというと iSINE 20と同様の空間表現をもちながら、もっとパンチのある元気な音がするどちらかというと、ジャズやロック向きのチューニングだ。とても気持ちよく元気な音が楽しめる。この2台を持っておけば、クラシックからロックまで、とても自然な音をイヤホンで楽しめるという環境が整ったピューレパールの口コミと効果は脇に。

これで満足していればよかったのだが、AUDEZEの平面駆動型のイヤホンにはこのiSINEシリーズとは別に、ハイエンドのLCDi4というラインナップがあることを知ってしまった。しかも、35万というとてつもなく高額な商品だ。とてもじゃないが、こんな金額をイヤホンに投資できるわけがないためスルーしていたのだが、ある日、半額以下で中古で販売されているのを見かけ、その時はパスしたのだが、数日考えた末、あのiSINE 20の音がさらに・・・という期待感を振り払えず、結局購入してしまった。

さて、LCDi4 は、品番が iSINE 100とかではなく、同社の高級ヘッドフォン LCDの品番を採用していることからも想像できるように iSINEシリーズの上位版という位置づけではなく、同社のヘッドフォンをダウンサイジングするというコンセプトの全く別の考え方に基づいて設計されている。

技術的にはiSINEシリーズを踏襲しているが、出てくる音は全く違う。非常に漠然とした表現だが、空気感が全く違うのだ。空気感というと非常に曖昧な表現だが、その違いはおそらく誰が聴き比べてもわかる様な大きな違いがある。言葉で表現するのは難しいが、一言でいうとより自然な音を感じられるということだ。iSINE 20は、とても優秀な素晴らしい音で音楽を楽しむことができる。しかし、LCDi4で聴いたあとでiSINE20を聴くととても人工的な音に感じるそういった違いだ。

このことから想像できるように、アコースティックな楽器の音楽ではその差を強く感じることができる。LCDi4では、ヴァイオリンの弦が空気を振動させ伝わってくる、そんな自然な感覚を味わうことができる。

いままで、感じたことのない素晴らしい音を感じられる。これは価格差を十分納得するに値する体験だ。

しばらくは、この感覚を存分に味わおうと思っている。クラシックファンには至福の楽しみだ。