Audeze iSINE 20 スピーカーで音を聴くような感覚を味わえるイヤホン (その2)

前回、イヤホンのニーズが格段に増え、その中身も多種多様なものになってきたということを書いた。

イヤホンの技術は進歩してきたことは間違えない。しかし、誰もが感じることだと思うがどんな高性能なイヤホンを使おうが、イヤホンを通じて再生する音は頭の中で鳴っている。音が鳴っていると感じる場所だ。これを音の定位位置という。イヤホンで音を聴くということは、いわば耳に直接スピーカーを突っ込んで聴いていることに等しい。だからこれは当然の結果だ。耳から遠くはなれたとこから音が出ているスピーカーから聴く音とも違うし、耳の外側にあるスピーカーから音が出ているヘッドフォンを使っての音の感じ方とも違う。

これらの違いは、前述した音場という感覚に影響する。イヤホンでは、どうしても広い音場ということを感じるのが難しいのだ。これは、聞く音楽のジャンルによっては致命的な違和感となる。例えば、大編成のクラッシク、ブラスバンド、ジャズのビックバンドなど、演奏者も楽器の数も多く、現実にはとても広いスペースで演奏され、聞き手もそれなりにそこから離れた場所から音を聴いている。

前述したバランスド・アマチュアータイプの音域に合わせたドライバーを内蔵したイヤホンであれば、多くのいろいろな種類の楽器の音の違いは細かく聴き分けられる。しかし問題はどうやってもイヤホンでは、オーケストラ演奏者たちの中心、よくても指揮者の場所で音を聴いている感覚しか得られない。これは現実ではありえないことだ。

どんな高性能なイヤホンでもこういった音楽を聴く場合、常に不自然な感覚を感じながら聴くことになる。

筆者の聴く音楽の大部分は、こういった大編成のオーケストラによる演奏だ。この不自然な感覚をイヤホンに求めることを諦めかけていたころ、出会ったのが Audeze の iSINEシリーズだ。このイヤホンのドライバーは一般的なドライバーとはことなる平面駆動という技術を採用している。技術的な詳しいことは、別途記事で書こうと思っているが、特徴は全帯域でフラットな音の再生、広い音場を実現できるというものだ。

半信半疑で購入して聴いてみた。今までどのイヤホンでも感じたことのない感覚だ。不思議なことに音が頭の前くらいで定位する。したがって、イヤホンに比べるとかなり音場が広く感じられる。

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次回は、具体的にどんな感じかを詳しく書いてみようと思う。