ワイヤレススピーカー Bang & Olufsen Beoplay M3

わざわざメインのオーディオセットで聴くのもめんどうだ。ジャズやクラシックをあまり気軽に良い音で聴きたい。という思いで、気軽にワイヤレスでスマホやNASの音源を聴くためのスピーカーを探してみた。

そんなわけで最近、彼氏が冷たい。まったく連絡がない。いったいどういうつもりなんだろう。デートをしたのはいつだったかな。

まず音の傾向だが、特に低価格のスピーカーは高音域が伸びず、低音が誇張したものが多い。これは、まったく好みと異なるので、まずここで探すのに苦労した。一般的に知名度も有り、手軽に手に入るBOSE もこの傾向だ。

次に接続方法だが、大抵のワイヤレススピーカーは、スマホから直接スピーカーに音を飛ばすことを前提に製品化されている。しかし、私の希望はNAS やミュージックサーバーに保存している音源をスマホのDLNAアプリを経由して再生したいというものだ。こうなると、ポピュラーな接続方法であるBluetooth接続ではなく、Wifi接続対応のものとなる。

ネットでさんざん調べた結果、最後に残った候補として、北欧のオーディオメーカー 「バング・アンド・オルフセン」の「Beoplay M3」とアメリカのスマートスピーカーメーカー「SONOS」の「Sonos One」 に絞り込んだ。

どちらもBluetooth 接続、AirPlay などのWifi接続に対応している。 さらに「Sonos One」 は、Amazon やGoogle の音声操作に対応している。

価格は、Beoplay M3のほうが若干高い。デザインは、似たような邪魔にならないデザインで、どちらも2本利用してステレオ再生にも対応している。ということで、どちらも似たような仕様・性能だ。

最後の決定要因は、音質でということになるが、Beoplay M3 はともかく、Sonos Oneは店頭販売がないため結局ネット上の評価で判断した結果。Beoplay M3を購入した。

さっそく大手家電販売店のネット販売で注文し、使い勝手を確認したところ、操作性は思っていたとおり、特に可もなく、不可もないといった印象だ。DLNA接続での再生も問題なく出来た。

しかし、最大のネックは、最も重要な音質だ。ネット上の評価では、音はフラットでクラシックにも向いているなどとあったが、実際は前述したような中音が前に出てきて、高音がややこもりぎみで、低音はブービーでとても気持ちよく音楽を楽しめるような音質ではなかった。

イコライザー等で、補正しても改善されず、早々とネットオークションで手放すという残念な結果になってしまった。やはり、オーディオ機器は実際に試聴すべきだと大いに反省しきりだ。

Audeze iSINE 20 スピーカーで音を聴くような感覚を味わえるイヤホン (その1)

この10年でイヤホンの性能は格段に進化した。その背景にはスマホの普及がある。

以前は、音楽を聴くためには別途音楽プレイヤーを用意する必要があった。よほどの音楽好きや、いつでも音楽を聴いていたいという人がWalkmanなどのプレイヤーを持ち歩いていた。

しかし、今は違う携帯電話=スマホの時代だ。つまり携帯電話を持ち歩いてる人はいつでも音楽が聴ける環境であるということだ。さらにスマホでの動画試聴、スマホゲームの普及。

イヤホンが必要となる条件はそろっている。そんなわけで、今はちょっとしたイヤホンブームだ。

スマホ前のイヤホンというと、高価なイヤホンは存在しなかった。イヤホンもダイナミック型といわれるシンプルな構造なものだった。それが、近年はちいさなイヤホンの中に、高級スピーカーばりに音の高さ(高音域、中音域、低音域)に合わせてそれぞれのドライバー(スピーカーのようなもの)が内蔵されている。それも最初は2ドライバー、3ドライバーだったが、最近では16ドライバーなんていうものまである。音の高さに合わせた専用のドライバーを増やせば増やすほど、なめらかな音が再生できるという考え方だ。理論的には正論だが、それが結果として良い音につながるとは限らない。

そんなわけで、現在は多種多様な技術を謳ったイヤホンであふれている。ユーザーのニーズも多種多様だ。まず、聴く音楽のジャンルによっても、要求される音質も違ってくるからだ。

たとえばヒップホップなら比較的低音が誇張された音。ロックやR&Bなら押出の強いパンチの強い音。クラシックなら低音から高音域までよろみなく均等に鳴る音。J-Popやアニソンなら、ヴォーカルの中広域がよく聞こえる音。これらの音の傾向だけではなく、音場といわれる音の広がりも好みがわかれる。コンサート会場のような広がりのある音場。演奏者の近くで聴いているかのようなダイナミックな音場。グイグイ音が押し寄せてくるような音場。

これらの音を1つのイヤホンでまかなえるわけはなく、ユーザーも1つのジャンルだけを聴いているわけではない。なので、以前では考えられなかった、複数のイヤホンを所有し、音楽に合わせて使い分けるという人が増えてきた。これもイヤホンの多様化の要因の1つだ。

Audeze iSINE 20 スピーカーで音を聴くような感覚を味わえるイヤホン (その2)

前回、イヤホンのニーズが格段に増え、その中身も多種多様なものになってきたということを書いた。

イヤホンの技術は進歩してきたことは間違えない。しかし、誰もが感じることだと思うがどんな高性能なイヤホンを使おうが、イヤホンを通じて再生する音は頭の中で鳴っている。音が鳴っていると感じる場所だ。これを音の定位位置という。イヤホンで音を聴くということは、いわば耳に直接スピーカーを突っ込んで聴いていることに等しい。だからこれは当然の結果だ。耳から遠くはなれたとこから音が出ているスピーカーから聴く音とも違うし、耳の外側にあるスピーカーから音が出ているヘッドフォンを使っての音の感じ方とも違う。

これらの違いは、前述した音場という感覚に影響する。イヤホンでは、どうしても広い音場ということを感じるのが難しいのだ。これは、聞く音楽のジャンルによっては致命的な違和感となる。例えば、大編成のクラッシク、ブラスバンド、ジャズのビックバンドなど、演奏者も楽器の数も多く、現実にはとても広いスペースで演奏され、聞き手もそれなりにそこから離れた場所から音を聴いている。

前述したバランスド・アマチュアータイプの音域に合わせたドライバーを内蔵したイヤホンであれば、多くのいろいろな種類の楽器の音の違いは細かく聴き分けられる。しかし問題はどうやってもイヤホンでは、オーケストラ演奏者たちの中心、よくても指揮者の場所で音を聴いている感覚しか得られない。これは現実ではありえないことだ。

どんな高性能なイヤホンでもこういった音楽を聴く場合、常に不自然な感覚を感じながら聴くことになる。

筆者の聴く音楽の大部分は、こういった大編成のオーケストラによる演奏だ。この不自然な感覚をイヤホンに求めることを諦めかけていたころ、出会ったのが Audeze の iSINEシリーズだ。このイヤホンのドライバーは一般的なドライバーとはことなる平面駆動という技術を採用している。技術的な詳しいことは、別途記事で書こうと思っているが、特徴は全帯域でフラットな音の再生、広い音場を実現できるというものだ。

半信半疑で購入して聴いてみた。今までどのイヤホンでも感じたことのない感覚だ。不思議なことに音が頭の前くらいで定位する。したがって、イヤホンに比べるとかなり音場が広く感じられる。

次回は、具体的にどんな感じかを詳しく書いてみようと思う。

Audeze iSINE 20 スピーカーで音を聴くような感覚を味わえるイヤホン (その3)

AUDEZEはヘッドフォンメーカーとしては、根強い人気をもつアメリカのヘッドフォンメーカーだ。一貫して平面駆動型の技術を採用してきた。

ヘッドフォンの平面駆動の技術を小さなイヤホンに展開するのはとてもむずかしいようだ。今でも、イヤホンに平面駆動型が少ないのはそいううわけだ。

その難しい技術をイヤホンに展開したのが、iSINEシリーズだ。iSINEのラインナップは iSINE 10、と iSINE 20がある。違いは平面駆動を駆動するためのボイスコイルの配線密度の違いだ。この違いは、どれだけ細かく平面駆動版を振動させられるかということに影響するし、音の解像度と音場に影響するとのことだ。

今回、私が購入したのは、iSINE 10 の2倍のボイスコイルを実装している iSINE 20だ。よりフラットな音質で、音場も広いということで購入を選択した。

実際に手にしてみると通常のイヤホンに比べると、イヤホン本体のサイズがかなり大きい。一昔前によくあったオンイヤー型のイヤホンより少し小さいくらいのサイズだ。したがってイヤピースだけでは耳に固定するのは難しい。ネット上のレビューでは、耳あな近くのひだに引っ掛けるタイプのシリコン製のイヤフックが快適だとあったが私の場合うまく安定しない。イヤフックと別に補聴器によくあるイヤハンガーも付属しているので試してみると、こちらもうまく固定できない。音質以前にまずこの装着感が個人的には問題だ。

しかし音質は素晴らしい、今までイヤホンで体験したことのない音の定位だ。まるで、ヘッドフォンで聴いているような頭の外側前面に定位する。音源によっては、さらに前、時にはスピーカーで音を聴いているかのように感じることさえある。これはとても新鮮な感覚だ。オーケストラの音も、イヤホンでありがちな、指揮者の位置ではなく、客席3列目くらいの感覚。音源から遠く離れる感覚はつまり音場の広さにもつながる。

音の方は、うわさどおりとてもフラットな音だ。高音域は伸び、低域は締まった音がしっかり出る。ダイナミックレンジが広い感覚を味わえる。ヴァイオリンの音はつややかに感じ、コントラバスの音も一つ一つの音が弦を弾く感覚が伝わる。解像度に関しては、高価な多ドライバーのイヤホンには及ばないが、違和感なく聴くことができる。

この価格帯でこういった感覚を味わえるものは他にないように思える素晴らしい出音だ。

しかし、筆者は前述のとおりうまく耳に固定できないことが残念だ。実際に店頭で装着してみてうまくフィットするようなら、クラシックをイヤホンで聴いている方には自信を持っておすすめできる。

Audeze LCDi4 空気感を感じることのできる高級イヤホン

Audeze の iSINE 20の音がとても気に入ってしまい、もうイヤホンはこれで良いのではというくらい手放せないものになってしまった。その後、iSNE 20 の姉妹機 iSINE 10も購入した。iSINE 10は、iSINE 20の下位機種というわけではなく音の傾向が少し違う、どちらかというと iSINE 20と同様の空間表現をもちながら、もっとパンチのある元気な音がするどちらかというと、ジャズやロック向きのチューニングだ。とても気持ちよく元気な音が楽しめる。この2台を持っておけば、クラシックからロックまで、とても自然な音でイヤホンを楽しめる環境が整った。

もぎたて生スムージー はるな愛が激やせした!

これで満足していればよかったのだが、AUDEZEの平面駆動型のイヤホンにはこのiSINEシリーズとは別に、ハイエンドのLCDi4というラインナップがあることを知ってしまった。しかも、35万というとてつもなく高額な商品だ。とてもじゃないが、こんな金額をイヤホンに投資できるわけがないためスルーしていたのだが、ある日、半額以下で中古で販売されているのを見かけ、その時はパスしたのだが、数日考えた末、あのiSINE 20の音がさらに・・・という期待感を振り払えず、結局購入してしまった。

さて、LCDi4 は、品番が iSINE 100とかではなく、同社の高級ヘッドフォン LCDの品番を採用していることからも想像できるように iSINEシリーズの上位版という位置づけではなく、同社のヘッドフォンをダウンサイジングするというコンセプトの全く別の考え方に基づいて設計されている。

技術的にはiSINEシリーズを踏襲しているが、出てくる音は全く違う。非常に漠然とした表現だが、空気感が全く違うのだ。空気感というと非常に曖昧な表現だが、その違いはおそらく誰が聴き比べてもわかる様な大きな違いがある。言葉で表現するのは難しいが、一言でいうとより自然な音を感じられるということだ。iSINE 20は、とても優秀な素晴らしい音で音楽を楽しむことができる。しかし、LCDi4で聴いたあとでiSINE20を聴くととても人工的な音に感じるそういった違いだ。

このことから想像できるように、アコースティックな楽器の音楽ではその差を強く感じることができる。LCDi4では、ヴァイオリンの弦が空気を振動させ伝わってくる、そんな自然な感覚を味わうことができる。

いままで、感じたことのない素晴らしい音を感じられる。これは価格差を十分納得するに値する体験だ。

しばらくは、この感覚を存分に味わおうと思っている。クラシックファンには至福の楽しみだ。